このぺージに御紹介するのは、接触式ゲージを利用したものです。
手作業で部品を測定する場合には
ノギス マイクロメータ ダイヤルゲージ など
を使う場合が多いでしょう。
ただ、自動化を考える場合には、
1.合否判定結果の信号が取り出せる
2.測定タイミングなどを外部から制御できる
3.測定内容に応じては、測定データを外部出力できる
などが必要となります。
この機能を持った製品は、各測定機器メーカから販売されていますので、
”測定条件に最適なものを選択”することが必要となります。
本実例集では、内径を測定する方法として考えられる
を参考に掲載しました。
■多点測定
測定箇所の内容により、測定機器を選択します。
ここでは、内径には、精度の必要性と安定性を考慮し、
エアーマイクロを使用します。
深さには、直進タイプのデジタルゲージを使用します。
■自動供給がある例
ワークの検査数により、自動供給をパーツフィーダにより、行ないます。
ここでは、ワークの材質が鉄なので接触タイプのデジタルゲージを使用します。
■プラグ式ゲージによる内径測定
システム実例 内径測定にプラグ式ゲージを使用した例です。
測定範囲は0.2mm程度ですが、エアーマイクロより、
安価なシステムが可能です。
ひとくちメモ プラグゲージは、比較的扱いやすい製品です。
エアーマイクロがマスタ校正に ”大”と”小”の2種
必要なのに対し、1個ですむ利便性があります。
必ず直進タイプのゲージを必要となります。
■NC旋盤の後工程チェック測定
”良品はキズがつかないように”
システム実例 |
NC旋盤から排出されるワークを全数チェックします。 ラインとしてつなげることで、製品の信頼性があがり、 別工程で検査を行うためのムダな部品供給などが 不要になりました。 |
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ひとくちメモ |
せっかく検査したワークシュート排出しては、キズが ついてしまいます。例では、箱つめまでの機能を つけました。 良品にはキズをつけない検査機 |
■自動サンプリング測定
RS-232Cによりパソコンへ転送、グラフ管理
システム実例 |
装置から排出されるワークを定期的に自動的に取り出しし、寸法を 計測します。従来、人的に測定していたものを装置置き換えることが 出来ました。 |
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ひとくちメモ |
測定データをパソコンへ通信することで生産機械の工程管理が できるようになります。 OK、NG選別から 不良品を作らない考えへ |
■平面度測定
システム実例 |
1μmタイプのペンシル型リニアゲージを8本使用して、平面度を演算により測定演算します。 測定データが記憶できますので、品質管理がしやすくなります。 基準マスタプレートを使用し、0リセットをします。 |
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ひとくちメモ |
平面測定においては、測定面を基準にして3点にてワークの保持位置決めすることがポイントとなります。 さらにゲージ本数が多くなると測定力の大きさも無視できなくなることがありますので注意してください。 |
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■自動供給付測定
検査良品は”トレイ内に整列”
システム実例 |
幅、長さ、内径など多数項目測定するワークをパーツ フィーダから供給し、検査しOK、NG選別します。 良品は、トレイに整列ストックすることで、作業者の 手に直接触れないため、サビなどの管理ができます。 |
ひとくちメモ |
せっかく検査したワークが人の手に触れることは、 ”サビ、よごれ”などの原因となります。 例では、空トレイの供給から整列払い出しまでの機能を つけました。 良品にはトレイに整列して管理 |
■旋盤後工程チェック測定
”良品はキズがつかないように”
システム実例 |
旋盤から排出されるワークを全数チェックします。 ラインとしてつなげることで、製品の信頼性があがり、 別工程で検査を行うためのムダな部品供給などが 不要になりました。 |
ひとくちメモ |
収納する箱の配置は、さまざまです。 本例はテーブル式で4個配置し、収納していく例です。 良品にはキズをつけない検査機 |
■多数項目の測定
システム実例 |
測定項目が数項目になってくると、NG品をひとつ にしてしまうと、 ”工程のどこに問題があるのか” が不透明になりがちです。
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ひとくちメモ |
写真例は、OK品をシュートに NG品を各ボックスに収納しています。 当然 カウンタもNG個別にカウントしています。 NG品にも表情があるはず |